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執筆者の写真Takumi Watanabe

ミシンについて Vol.01 工業用ミシンとは

更新日:2020年3月6日


私どもの使っているミシンはいわゆる工業用ミシンと言われるミシンで、家庭用の何でもある程度縫えるというものでなく、一つの縫いに対して特化したものがほとんどです。 私がミシンを初めて使ったのは中学校の頃、当時ビーバップハイスクールなどのいわゆるヤンキーがいた時代。

竹刀を持ちサングラスをかけた怖い教師が校門の前に仁王立ちしているなかを

スキャナにひっかからないように網目をすり抜けるために標準ズボンの裾を家のミシンで縫ったのがきっかけでした。パターンもシルエットもわからなくただひたすら裾を細く縫ったのを覚えています。

さて、鉄でできたボディと大きなモーターで分厚い革をガシガシと縫っていく革製品のミシン選びはとても奥が深く、大きく分けて

平ミシン

腕ミシン

ポストミシン

があります。

平ミシンはテーブルと一体化しているので縫いが一番キレイになりますがデメリットは立体にしていくなかでテーブルが邪魔して縫えない部分があります。

腕ミシンは読んで字の如く腕の形で平ミシンで縫えない横から棒が出ていてそこにかぶせて縫え、テーブルが取り外しできるので写真のように完成間近の立体のものでもだいたい縫えてしまいます。デメリットはテーブルで平ミシンのように使っても送りの力が平ミシンほど安定していません。

ポストミシンは棒の上に例えばバッグの上下を引っくり返した底部分を縫えます、まっすぐに縫うのは一番難しく技術が必要です。

このように縫う箇所でミシンを使い分けます。

私どもの使っているミシンは家庭用のミシンと大きく違うのは下送りだけでなく、押さえで生地や革を挟んだとき、一緒に押さえも動くことで、それにより革のように厚いものや段差のあるものでもある程度縫えてしまいます。それが上下送りと言われる構造です。

さらに針も一緒に動く総合送りというさらに送りの安定してミシンもあります、これはカーブが苦手なのですがね。

本日のところはここらへんにしておきます。


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