
Indigo leather(藍染革)
太陽下で透き通るような藍の色
藍染、インディゴ染料を使った染色工程は通常の革で
あれば1-2回で済むものが
約10セット20回の染色と乾燥の工程を繰り返し
時間を経て染まる個性のある表情のインディゴレザー。
紺の通常の染料の革とは奥行きの色が違います。
太陽に当たるとなんともいえない
透き通るような藍色になります。
気になる色落ちは通常の革と変わらない程の堅牢度
(乾式摩擦5等級中4等級、湿式摩擦5等級中3等級)
を持ちます。
経年変化として使っていくうちに変わる色は
青み成分が飛び徐々にグリーン味を帯びた色に
変わっていくのもこの革の一つの魅力です。
日本産藍染革は実際に皮革工場に出向いて工程を
確認してきました。
いかに藍を使って染めるの事が難しいかを知りました。
1回では染まらない藍、10回以上も染めを経た
透き通る美しさに惹かれて藍染革を
製品の素材に選びました。

Italian leather(イタリアンレザー)
イタリア製最高級ランクの革
イタリア人の色のセンスが結晶
北米、ヨーロッパ産の原皮を使用した伝統的なめし製法によって生産され、使うほどに自分だけの風合いを育てられる革でしなやかでしっかりとしたオイルを含んだ革は使うほどに艶が増していきます。
クラシックな雰囲気のある革はヨーロッパで培われた長い歴史と風景を感じるような風合いです。
この革を見るとイタリア人タンナー達の
色彩のセンスがよくわかります。
イタリアの革は特に環境問題に対して現地企業が
一緒になり協会を作り、革をなめしていく際に出る
廃水や熱の再利用や周囲の環境に配慮した姿勢と
高い品質、ルネサンスで培われた色のセンスや
原皮のランクの良さも選んだ一つの理由です。
副資材として金具類はできるだけ真鍮の地金を
使ったものを選び鈍色の美しさはアンティーク家具やヴィンテージの匂いを思い起こさせます。
ファスナーは世界有数のメゾンブランドでも使われ
ている日本製のファスナーを使い機能性を持ち
金属の美しさが製品をよりいっそう際立たせて
演出しています。

Zipper
滑らかな貴金属のようなファスナー
革とマッチするデザイン
藍染革シリーズとの組み合わせで使われている
国内メーカー最高ランクのエクセラダブルの
シルバーの輝き(写真上)、オリジナルシリーズで
使われるハイランクのゴールドのエクセラシングル
(写真下)、いずれも通常の金属ファスナー以上に
貴金属感を演出しています。
ファスナーテープの色も革の色とマッチするように選んでいます。使っていくほど徐々に
滑らかになっていくのも楽しみの一つです。
ファスナーの歴史は古く1891年にアメリカにて靴紐を結ぶことの代案として考案されたものが起源とされています。
現在ではファスナーの種類は非常に多く、金属製のものからナイロン製のもの、止水ファスナーと呼ばれる防水機能を持ったものまで種類がとても豊富で引き手の種類も非常に多くTakumicsではその中から製品に一番似合うものを選んで使っています。
このファスナーを財布の本体に貼っていく作業が
あるのですが曲線部分を丁寧に綺麗に貼る工程もTakumicsでは得意な作業の一つでもあり、見た目の美しさを引き立てる重要な工程なのです。

Brass metal(真鍮金具)
アンティーク要素には不可欠な金属
真鍮が放つ重みと輝き
真鍮生地と呼ばれる素材で作られた美しい金具類。
Takumicsで使われる金具の多くは
真鍮でできています。
使い込むほどに鈍色になる金具も魅力の一つ、
金具が擦れて当たるところ当たらないところの
グラデーションの色合いはアンティーク感を
高めてくれます。
真鍮を愛するあまりに藍染革シリーズの金具は
わざわざ真鍮にシルバーのメッキをかけて
しまいました。


